好きな人としたいことのひとつに「キス」があります。人の唇には神経が集中しているので、とても敏感でキスをすると熱くなるのを感じるでしょう。でも、世界にはキスをしない文化もあるんです。そこで今回は、キスに関するあれこれをご紹介します。

まず、生物学者として有名なダーウィンは、キスが人類の本能的な行動ではなく、特定の文化圏で学習されるものであるという論文を残しています。実際、南米やタヒチなど、世界にはキスをしない文化圏があるそうです。それでは、人がキスをするようになったのはどうしてなのかというと、最も有力とされているのは「口伝えの食べ物の交換」が起源ではないかという説になります。多くの動物は、幼児や弱い状態にある仲間に、噛み砕いたり吐き戻した食べ物を与えることが知られています。遺伝子を引き継いでいくために必要なこの能力が、親密さを表現する行動の始まりかもしれません。
この食べ物の交換から、人が愛情表現のためにキスをするようになった起源は、残念ながらまだ判明していないのが実情です。ただ、最新の研究では、女性はより健康で生存率の高い子孫を生むため、遺伝子レベルで優れた男性を見極める嗅覚を持っていると言われています。そして、キスという行為がそれを可能にしているのではないかと考えられているそうです。

キスをしてビビッと感じるものがあったら、その相手は遺伝子レベルで相性が良い人なのかもしれませんね。