
月明かりのしたで~感覚でふれる小さな灯り~

静かな夜の中で、ふと心がゆるむ瞬間。
月明かりのしたで誰にも見せない本当の気持ちがこぼれていくような、そんなやわらかい時間を大切にしたくて。
かたちにならない想い、ことばにできない感覚。
それでもたしかにそこにある“ぬくもり”をやさしくすくい上げて綴っていきます。
わたしの感覚が、あなたの心にそっと触れたとき、それが小さな灯りとなって、あなた自身の“気づき”や“癒し”の種になればと願っています。
月の光のように静かに、でもたしかに届くものがあると信じて。
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11月の空気は、どこか静かです。
季節の音が少しずつ小さくなって、心の声が聞こえやすくなるような時期。
外が冷えてくると人は自然と“あたたかさ”を探します。
大きな喜びや派手な出来事ではなくて、そっと寄り添うような小さなぬくもり。
ホットドリンクの湯気。
湯舟につかった瞬間のふぅ…という息。
ベッドの中の柔らかい毛布。
何気なく見たSNSで見つけた優しい言葉。
スマホ越しでも繋がれた感覚。
それは誰かに見せるためじゃなく、自分の心をそっと抱きしめるための時間です。
「ちゃんとしなきゃ」
「もっと動かなきゃ」
そんな気持ちが強くなると、
自分に厳しくしすぎてしまうこともありますが
11月は、急がなくていい季節だと思うのです。
うまくできなかった日も、考えすぎて何も進まなかった日も、それでも心はちゃんとあなたと一緒に生きています。
がんばれない日があっても大丈夫。
動けない時間にも意味があるから。
「今日できた小さなこと」を一つだけ思い出してみる。
起きられたこと、外に出られたこと、
好きな歌を聴いたこと、好きな人の顔を思い出して少し胸があたたかくなったこと。
そういう瞬間が心の灯りをそっと守っています。
静かな季節に静かな自分でいていい。
どこにも急がなくていい。
この11月が、あなたの内側にある温度をそっと取り戻す時間になりますように
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泣いたあと静かな部屋の中で、ふと自分の心がほんの少しだけ軽くなっていることに気づきました。
まだ痛みは消えていないし、誰かを思い出すたびに胸がきゅっと締めつけられる。
それでも、あの夜よりは少しだけ呼吸がしやすい…
そんな瞬間が確かにあるんです。
人はきっと苦しみの中で“変わる”んじゃなくて、
苦しみを“抱えたまま”優しくなっていくんだと思います。
痛みを知った分だけ人に寄り添えるようになって、
あの時の涙もちゃんと意味を持っていたと気づける日がくる。
無理に強くならなくても大丈夫です。
誰かを想って流した涙は、もうすでにあなたの中の“強さ”の証だから。
もし今まだ心が追いつかない夜を過ごしているなら、どうかそのままでいてください。
焦らなくていいし無理に笑わなくてもいい。
あなたの中にはちゃんと光があります。
その光は今も消えていません。
いつか必ず、その光があなたをまた優しくあたためてくれる日が来ると私も信じています。
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頭ではわかっているのに、心がついてこない時があります。
「この気持ちは手放さなきゃ」「前に進まなきゃ」
そう思っても胸の奥ではまだ何かがうずいていて、
涙が静かにこぼれてしまう。
でもその追いつかない時間こそが、心がゆっくり形を変えていく大切な過程なのだと思います。
悲しみも、怒りも、嫉妬も、どれもあなたの中にある大切な一部。
ネガティブに見える感情ほど、本当は「誰かを大切に思っていた証拠」なんです。
だから無理に光の方だけを見ようとしなくて大丈夫。
影の中にいる時間もちゃんと意味があって、その暗闇の中でしか見えないやさしさもあるから。
心が追いつかない夜は、ただ静かに自分の中の声を聞いてあげてください。
「今はまだ苦しいけどそれでも私生きてる」そう思えたらそれだけで100点なんです。
そして……
鑑定師である私も、今まさにそんな闇の中を歩いています。
それでも伝えたい…この道の先にはきっと小さな光があるということ。
一緒に、少しずつ強くなっていきましょう。
光を信じられない夜も、あなたの中にちゃんと生きようとする力があることを私は知っています。
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気づけば私のそばにはいつもオラクルカードがあります。
鑑定のときも、自分の心を整えたいときも、自然と手が伸びていることに気づくんです。
オラクルカードは占いというより、心を映す鏡のような存在。
優しい絵柄や言葉に触れるたび、心の奥が静かに整っていくのを感じます。
どんなときも必要なメッセージは、その瞬間の私にぴったり寄り添ってくれる。
まるで「大丈夫、そのままでいいよ」とささやいてくれているようです。
私の手元には、20種類以上のカードがあります。
それぞれがまるで違う性格を持っていて、その日のエネルギーや空気感によって引かれるように手が伸びるデッキが変わります。
鑑定の前には、その日のインスピレーションで10種類ほどを準備します。
そしてお客様とつながった瞬間に、この方にはこのカードが合うと感じたデッキを中心に展開していくんです。
カードを選ぶというより、カードが自然と導かれてくるような感覚に近いかもしれません。
オラクルカードは未来を決める道具ではなく、今の自分を優しく見つめるためのツール。
時には背中を押してくれたり、時には「少し休んでいいよ」と伝えてくれたりします。
私にとってカードは、答えを完璧に出すためのものではなく、心を整えるための小さな灯りのような存在です。
これからもその灯りを、皆さんの心にそっと届けていけたらと思っています。
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ある場所に行くと不思議と「帰ってきた」と思えることはありませんか。
私にとってはそれが福岡です。
縁もゆかりもないのに、空港に降り立った瞬間から空気がやさしく包み込んでくれる。
胸いっぱいに息を吸い込むと「おかえり」と声をかけてもらったような気分になり、緊張していた心がすっとほどけていきます。
自然と口から「ただいま」と漏れてしまうのです。
その感覚はとても不思議で、けれどあたたかい。
初めて訪れたときから、どこか懐かしく、ずっと昔から知っていたような気持ちになりました。
理由なんて必要なく、ただそこに立っているだけで心が落ち着くのです。
まるで魂が「ここが帰る場所だよ」と静かにささやいてくれているかのように…。
人は誰しも生まれる前に「学びたいこと」や「出会いたいご縁」、そして「帰る場所」を決めて生まれてくるといわれています。
だからある土地に不思議な安心感を覚えたり、初めて出会った人に懐かしさを感じたりするのは、偶然ではなく必然。
魂が選んできた道の途中に、あらかじめ用意されていたサインなのかもしれません。
生きているとときには迷ったり、思い通りにならないこともあります。
「どうしてこんな道を歩いているんだろう」と不安になる日もあるでしょう。
でもあとから振り返れば「あの経験があったから今につながっている」と思える瞬間が必ず訪れます。
その導きこそが、魂が選んできた道なのだと思います。
だから今歩いている道がたとえ苦しく感じられるときがあったとしても、意味のないものはひとつもありません。
その道もまた、あなたの魂が選んできた大切な体験のひとつ。
安心して進んでみてください。
小さな一歩でもそこに込められた思いが未来へと続いていきます。
そして思い出してみてください。
あなたにとって「帰ってきた」と心から感じられる場所はどこでしょうか。
それは土地かもしれないし、人かもしれない。
あるいは何気ない時間や、言葉のひとつかもしれません。
その感覚は魂が選んできた道を思い出すためのサインです。
どうかそのサインを大切に受けとめてください。
きっとあなたの魂はこれからも必要な出会いや気づきへと導いてくれるはずです。
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大切にしていた景色が思いがけず途切れてしまうと知ったとき。
胸の奥がしんと冷えて、言葉が見つからなくなりました。
当たり前に続くと思っていたからこそ、その知らせは大きな切なさとなって押し寄せてきます。
過去のできごとと重なり、不安や寂しさが激しく揺れ動きました。
それでも、ほんのひとことの「大丈夫だよ」がこぼれる涙の中で心を支えてくれたのです。
言葉のもつ力を改めて感じた瞬間でした。
私が見ているのはほんの一部にすぎません。
その裏には、きっと誰にも言えない葛藤や苦しさもあったのでしょう。
そう考えると、切なさと同時に「どうかこれからも輝いていてほしい」という祈りが自然に生まれてきます。
そして気づいたのです。
どれだけ願っても変わらないものは存在しない。
だからこそ今を大切に生きる事が何より大切なのだと。
先延ばしにせず、やりたいと思ったことをやってみる。
その小さな一歩が未来を優しくかたちづくっていくのだと思います。
切なさを抱えながらも、余韻ごと抱きしめて今日を歩いていきたい。
その気づきが静かに私の中に残っています。
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つい先日弾丸で大切な人へ会いに行った帰り、思わぬ“飛行機缶詰事件”に巻き込まれました。
夜の便で福岡を出発し、羽田には予定より20分遅れて着陸。ここまでは「よくあること」と思えたのですがその後が大変でした。飛行機は誘導路で止まったまま動かず、1時間近く機内で待機。アナウンスで「オイル漏れが確認されたため、しばらく動けません」と告げられた時にはどっと疲れが押し寄せました。
ようやく降りられると思ったら、今度はスポット変更。
予定のゲートではなくさらに遠い場所に移動となり、出口まで歩く道のりも長い。時計を見れば、もう終電がなくなっている時間。諦めてタクシー乗り場に向かうと、そこにはすでに長蛇の列。深夜0時半を過ぎてもなかなか前に進まず、やっとタクシーに乗れたのは午前1時前でした。ホテルに着いた頃には心も体もすっかり限界で、「もう勘弁して」と心の中で何度も呟いていました。
私も人間です。こういう時には落ち込みますし、ため息も出ます。
スピリチュアルなお仕事をしているからといって、常に前向きでいられるわけではありません。「なんで今日に限って」「どうして私が」と弱音を吐きたくなることもたくさんあります。
でも、そんな時ふと頭をよぎったのです。
もしこれが“上空”で起きていたらどうだっただろう?
空を飛んでいる最中にトラブルが発覚していたら、不安や恐怖はもっと大きかったはずです。羽田に降りてから止まってくれたことは、実はとても大きな守りだったのではないか。そう思った瞬間、重たい心が少しずつほぐれていきました。
そして、タクシーに乗った時のこと。運転手さんが「今日は大変でしたね」と声をかけてくれました。その一言が張りつめていた心をふっと緩めてくれたのです。ホテルに着いた時も、フロントの方が「遅くまでお疲れ様でした」と優しく迎えてくれて、その声にじんわりと救われました。
大変な出来事の中にも、こうして人の温かさが灯りのように差し込むことがあります。疲れ果てていたはずなのに、不思議とその瞬間だけは心が温かくなり「守られている」という感覚をさらに強くしました。
スピリチュアルな視点では物事が予定通りに進まない時、それは単なる“遅れ”ではなく“守られている時間”であることがあります。宇宙は時に「今は進まない方がいい」と私たちにストップをかけてくれる。その瞬間は辛くても、後から振り返ると「なるほど。だから止まったのか」と気づくことができるのです。
もし今あなたが思い通りに進まず立ち止まっていると感じているなら、それは守られているサインかもしれません。
人間だから落ち込むのも当然です。でもその中にも必ず宇宙の采配があります。どうかその時間さえも大切に、自分を優しく受け止めてあげてくださいね。
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今日から9月。
9月の空気には夏の名残とともに、静かに訪れる秋の気配があります。
季節が変わるとき、人の心もまた自然に変化していくものです。
夏は「動き」「出会い」「エネルギー」にあふれていました。
その中で感じた喜びや悔しさ、そして時に流した涙さえもすべては小さな種として、心の中に残っていきます。
秋は「実り」「収穫」の季節。
それは努力の結果だけでなく、迷いながら選んだことも手放した想いも、すべてがかたちを変えて今の私たちを支えてくれるものです。
私自身この夏を振り返ると、「もっとできたかもしれない」と思う瞬間もあれば、「これでよかった」と安心できた時間もありました。
そのどちらも秋を迎ようとする今となっては私にとっての大切な実りなのだと感じます。
だからこそこの季節に伝えたいのです。
「喜びも痛みもすべてがあなたを育ててくれる実りなのだ」と。
あなたにもこの夏にまいた小さな種があるはずです。
それは目に見える形でなくても、必ずあなたを支える力となり、やがて心の果実へと変わっていきます。
どうか安心してその実りを受け取ってください。
そこにはきっとあなたが歩んできた証と、これからを生きる力が宿っています。
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お盆が終わるとにぎやかさのあとに少しだけ静けさが訪れます。
その静けさの中で私は毎年あの人のことを思い出します。
若い頃、私には「お姉さん」のように慕っていた大切な人がいました。
笑顔がとても素敵で私にとって憧れであり、支えでもあり、こんなふうになりたいと思わせてくれる存在でした。
でも、ある日突然その人との別れが訪れました。
悲しみはあまりにも大きく、季節の風景さえ色を失ったように見えました。
特にお盆や命日の時期はその寂しさと直面する時間でもありました。
私は長い間自分を責め続けてきました。
「もっとできることがあったんじゃないか」
「私の言葉や行動で何か変えられたんじゃないか」
そうやって答えの出ない問いを、何十年も心の中で繰り返していました。
けれど年月を重ねた今だからこそ、少しだけ言えることがあります。
それは
あの人が残してくれたものは「悲しみ」だけではなかったということ。
その人が生きてくれた時間は確かにあって、私の心には今でも「笑顔」や「優しさ」が息づいています。
悲しみの中にもちゃんと「ありがとう」がある。
夏の終わりに、私は静かに言いたいのです。
「もう一度会いたいほど恋しいけれど、あなたの分まで私はちゃんと生きていくね」
そしてもし、これを読んでくれているあなたにも
「大切なのにもう会えない人」が思い浮かんだなら
どうかその人へ心の中で一言「ありがとう」と伝えてみてください。
その想いは寂しさを越えて、きっとあなた自身を支える力に変わっていくと信じています。
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「あなたは大切な人と宇宙で約束をしてきている」
そんな言葉をある日もらいました。
困ったときは私が助ける。
私のことも助けてね。
その約束は地球に降りてからもちゃんと生きていて、きっと私はもう何度もその瞬間を体験してきたはずだと。
思い返してみれば、理由のない懐かしさを覚える場所があります。
そこに行くと、まるで時間を飛び越えて帰ってきたような気持ちになるのです。
偶然と呼ぶにはできすぎたできごとも何度もありました。
何気ない視線や、ふとした言葉、そしてあの日の小さな奇跡。
その一つひとつが、私の心の奥にしまわれていた記憶をそっと呼び覚まします。
「そうだ。これは約束だったんだ」と思い出すように。
私はこの感覚をこれまで何度も体験してきました。
そのたびに、自分が一人ではないことを思い出します。
だからこれからもその人たちを助けたいし、
きっとこれからも何度も助けてもらうのだと思います。
たとえ宇宙の記憶がぼんやりとしていても、心の深いところではちゃんと覚えている。
だからこのご縁を信じて歩いていこうと思います。
あなたの中にもきっと誰かとの「やくそく」があります。
それを感じる瞬間を大事にしてほしいのです。
それはきっとあなたを支える力になるから。
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