コラム

2018/06/23(土)

ボディタッチの効果

人が肌を触れ合わせる、いわゆるボディタッチは、恋愛において良いアプローチだと言われています。
このボディタッチは、心理的な距離を縮めて安心感を与える効果があると、科学的にも明らになっているんです。今回は、ボディタッチについて見ていきましょう。

まず、親しい間柄におけるボディタッチが安心感を与えるのは、“愛情ホルモン”と呼ばれるオキシトシンという物質がカギになっています。
オキシトシンは、体内でのホルモンとしての働きと、脳内での神経伝達物質としての働きをもつ神経ペプチドで、スキンシップを図ることによって分泌され、人と人との信頼感を高める作用があるそうです。
また、オキシトシンには夫婦げんかを鎮める効果や、緊迫した状況でのストレスを軽減させる働きもあり、他人に対して親切にしたり、優しい気持ちで接したときなどにもオキシトシンが分泌されることが分かっています。

さらに、肌を触れ合わせるのは、痛みを軽減させる効果もあります。これは「ゲート・コントロール理論」と言われるものです。
人は、痛みがあるとその部位からさまざまな物質が出てきて、それらが電気信号に変換されて神経から脊髄を伝わって脳に伝わります。
このとき、痛いところを撫でると、その触覚の情報もまた別の電気信号になって脳に到達するんです。
脊髄には痛みの信号が入る量を調節する門があって、触覚の情報はそのゲートを閉める働きをすることから、痛みの信号が脳に届きにくくなって痛みを和らげます。
「痛いの痛いの飛んでいけ」と言って、ケガしたところをさするのも理にかなっているんですね。

美和(みわ)

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